イヌリンって、ワンダフル!?

イヌリンは、有益な食物繊維

「イヌリン」という成分は、ごぼうに含まれる代表的な成分ですが、どんなものかご存知でしょうか?ちょっと可愛らしい響きだからといって、軽く見てはいけません。実は、結構スゴい成分なんです。

イヌリンは、水に溶ける性質をもつ水溶性食物繊維。また、腸内で発酵することから発酵性食物繊維とも呼ばれます。「発酵性」という働きは、腸内で善玉菌のエサとなり、発酵することで「短鎖脂肪酸」をつくり出すことを示します。この短鎖脂肪酸が、腸内フローラを整えることをはじめ、体にさまざまな良い効果をもたらしてくれるのです。

健康素材として大注目のイヌリン

イヌリンは、水溶性なのでドロドロとした粘質をもっています。「天然のインスリン」とも呼ばれ、血糖値の上昇を抑えたり、中性脂肪を減少させる働きがあると言われています。また、便通改善やデトックス効果のある成分としても知られています。さらに最近では、「抗糖化」にも関わるとしてさらなる研究が進められているそうです。

イヌリンは、野菜の中では、特にごぼう、菊芋、チコリなどに多く含まれています。菊芋は、ヒマワリ属の根菜で、生姜に似た形をしています。ドイツなどでも健康作用への研究が行われています。

チコリは、主にヨーロッパで親しまれている野菜で、古くから薬草としても使用されています。最近では、イヌリンを配合した健康食品やサプリメントも見られ、ワンダフル!な健康成分として大きな注目を集めています。

イヌリンもやっぱりMade in Japan

イヌリンと言えども、どこで育った、どんな植物から採取するかによってさまざまです。ライフスタイルに合わせて、日々の健康づくりに活かしていくことが大切ですね。

日本では昔から「身土不二(しんどふじ)という言葉があるように、体と環境は一つのものとして考えられてきました。それは、住んでいる土地で採れた旬のものを摂ることが大切という教えです。

ならば、せっかくイヌリンを摂るのなら、国産の食物から摂り入れることが大切なのではないのでしょうか。例えば、国産のごぼうから摂れば、とても理にかなった摂取法だと思いますよね。Made in Japanのイヌリンこそ、日本の健康を支えるのだ、と大声でアピールしたいのです。

この「ごぼう天国」でイヌリンを取り上げたのですから、そんな結び方にさせていただきます。あしからず。

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