花粉症とごぼう、マジで!?

5人に4人が花粉症!

ハクションッ!ゴホン!ショボショボ、ズルズル…春になると、花粉症で苦しんでいる人を多く見かけますよね。せっかくのうららかな陽気も、花粉症のせいで十分に楽しめないのは残念なことです。

花粉症の原因となる花粉は、日本では何と60種類あると言われています。代表的なのは、杉やヒノキをはじめ、ハンノキ、シラカンバ、ススキ、ブタクサ、カナムグラなど。さらに、梅、ばら、いちご、桃、桜、りんご、トマト、みかんなどの意外な花粉症も報告されているのです。こうなると、春だけではなく、私たちは一年中花粉症の不安にさらされているのですね。

杉の花粉症だけでも日本人の38.8%を占めると言われ、それはつまり、5人にほぼ2人が花粉症だということになります。さらに2050年には、現在の1.8倍にも増えるという予測も発表されているのです!とすると、5人に4人!!剣道の団体戦なら、先鋒から副将までが花粉症だということで、まったく勝てる気がしませんね。

花粉症はアレルギーの一つ

そもそも花粉症とは、季節性アレルギー性鼻炎という一つの病気。目や鼻やのどに入ってきた花粉を、体が異物とみなし、体の外へ排出しようとする反応です。花粉症のつらい症状である、くしゃみや涙、鼻水は、花粉を排出しようとする自己防衛反応。自分の体を外敵から守ろうとするための、免疫の過剰反応とも言えます。

このように本来体を守るはずの免疫機能が過剰に働いて、かえって体に不調をきたしてしまうというのが、アレルギー症状の特徴です。つまり、免疫力は強く働き過ぎても良くないのですね。花粉症などのアレルギーでは、免疫力を高めるより、免疫力を整えることが大切だと思われます。

花粉症対策のカギは、腸にある?

免疫力と深いかかわりを持つと考えられている臓器は、腸です。それは、人間の免疫細胞の6~7割が腸でつくられると考えられているから。腸内環境を整えることこそ、免疫力を整えることにつながると言えるでしょう。

ごぼうに含まれている水溶性食物繊維のイヌリン、ポリフェノールのクロロゲン酸なども、腸内の環境を整えることが報告されているので、花粉症などの改善に期待できるかもしれません。

実際、ごぼうなどに含まれるイヌリンが分解(発酵)されてできるフラクトオリゴ糖が、花粉症対策に役立つという説もあるほどです。また、ごぼうを取り扱う食品メーカーでは、花粉症の人がとても少ないという話も聞いたことがあります。

もちろん、アレルギー症状は各個人の体質によって変わります。鼻はつまってはいけませんが、つまるところは、論より証拠です。花粉症にお悩みの方は、ごぼうを積極的に摂ってみても良いんじゃないんでしょうか。

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