ごぼうの生育~空堀編~

栽培日記

ごぼうはどうやって生育していくのかご存知ですか?

生育方法は品種や地方によって異なりますが、ごぼうは夏野菜などと比べ成長が遅い野菜と言われています。そのため、収穫できた時の喜びはひとしおです。

今回は、生育にかかせない「空堀」について紹介していきます。

5年空けないと同じ圃場で生育できない!?

ごぼうは「アルカリ土壌」というpH7以上の水素イオン濃度をもつ土壌で生育し、 基本的に連作はできない作物と言われております。

同じ圃場でごぼうを作る場合、5年くらい期間をあけることが必要で、10年あけても障害が出ることもあるとても繊細な作物なんです。

しかし、上手に育てることができれば、ごぼうの根部は、耐寒性が強くマイナス20℃にも耐え、さらに耐暑性もあります。

生育には土の整備が重要

まず圃場を整地します。その後、トレンチャーという機械で地中1m以上を掘る作業を「空堀」と言います。

種を植えた後に、ごぼうがのびのび大きく成長するために土を柔らかくして、土と土の間に空間を持たせます。

まっすぐに空堀をすることは、よりたくさんのごぼうを収穫するために大切なのですが、なかなか難しいんです。これぞ匠の技ですね。

※天候にも注意

空堀を終えた後、豪雨などが発生すると、掘った箇所が陥没(水没)することがあります。

つまり翌日の天候も確認しながら作業をしていくことが必要になりますね。