脳腸相関って何?
脳腸相関(のうちょうそうかん)という言葉を聞いたことがありますか?腸脳相関という場合もありますが、あまり聞き覚えがないですよね。難しそうな用語ですが、かんたんに言うと、脳と腸は相互に影響し合っているという関係性を意味しています。
例えば、強いストレスを感じたとき、お腹がゆるくなったことはありませんか。このように、脳がストレスを感じることによって腸の働きが悪くなってしまうことがあります。また逆に、お腹の調子が良いと、気分も良くなってくることもありますね。つまり、この脳と腸の切っても切れない関係が、脳腸相関なんですね。
この脳腸相関という考え方は、近年注目を集め、さまざまな研究が行われています。健康食品やサプリメントにこの考えを取り入れているメーカーもあります。
ごぼうは腸脳力を高めるスーパーフード
そして今回お伝えしたいのは、脳腸相関という考え方に、ごぼうがとても合っているのではないかということです。その理由は、ごぼうに含まれる2つの成分にありました。
1つは、水溶性食物繊維のイヌリン。「ごぼうの食物繊維「イヌリン」に注目!」でも紹介したように、善玉菌のエサとなることによって腸内環境を整える働きがあります。
もう1つは、「ごぼうで、ヘアケア!? スキンケア!?」で紹介したアルクチゲニンという成分。すい臓の病気についての研究が進められていましたが、近年、脳神経が死ぬのを抑える働きが示された研究報告で注目されているそうです。
つまり、ごぼうはイヌリンで腸の働きを、アルクチゲニンで脳の働きをサポートすると考えられるのです。これこそ、まさに脳腸相関という考え方にジャストフィット!ごぼう1つで、脳と腸の両方にアプローチできそう!
もちろん、上記のことはまだまだ研究段階なので、一般化された通説ではありません。が、しかし、火のないところに煙は立たない。土のないところにごぼうは生えないのであります。ごぼうには、可能性がまだまだあるということなのです。
腸にも、脳にも、働きかけるごぼう。それはまさに、「腸脳力-ちょうのうりょく」を高めるスーパーフード。超高齢化社会を元気に、明晰に生き抜くヒントが、意外にも、身近な食卓の上にあるのかもしれません。