さつまいもやキャベツなどは食物繊維が豊富と言われていますが、実はさつまいもやキャベツよりも食物繊維が豊富なのが、ごぼうなのです。
とはいえ、食物繊維って普段どれくらい摂取が必要なのか知らない方が多いと思います。
そこで今回は、食物繊維摂取における実態についてご紹介いたします。
日本人の多くが食物繊維不足!?
厚生労働省が定める食物繊維の1日あたりの摂取目標量は、男性19g以上、女性17g以上とされています。
「なんだそれくらいか…」と思いませんでしたか?
しかし、現実は、ほとんどの性別、世代で目標量に達していないんです。
要因は多数あるとされていますが、ひとつは野菜や、豆類の摂取が減ったことが大きいと言われています。
サラダで野菜を食べていると考えている人もおり、それも間違っていませんが、ごぼうなどの繊維質の多い野菜は摂取できていないとか。
また、若い世代では男女ともに料理をする時間のない人が増えているのも要因にあります。
しかし、ここまで不足しているとは驚きですよね。
食物繊維不足はなぜいけないのか。
食物繊維は、便通改善をはじめさまざまな生理作用を持ち、生活習慣予防の観点から大切な物質であるとされています。
食物繊維が不足すると、腸内での未消化食物の滞在時間が長くなり、水分が腸内で吸収されてしまうことで便が固くなり、便秘になってしまいます。
このお通じの悩みは、若い女性に多いと言われていますが、実は年齢を重ねるとともに、悩まれる方が増えているようです。
また女性だけはなく、男性も加齢に伴ってお通じで悩まれる方が増加していくことは、意外に知られていない事実です。
人体の全免疫システムの約60%が腸!?
お通じ問題で一番意識するのは、“腸”だと思います。その腸の表面積は、体表面積の100倍以上もあり、細菌やウイルスなどのさまざな異物にたえずさらされています。
これらの異物から身を守るために「腸内免疫系」という仕組みが発達しました。
腸内には、リンパ球という、免疫細胞が多く集まっており、人体の全免疫システムの約60%を腸管が担っています。
つまり人体において腸はとても重要だと言えます。
ごぼうの食物繊維量は…
最後になりますが、ごぼうの食物繊維量は5.7gで他の野菜の中でも豊富に含まれており、しかも不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。これはごぼうならではの特性です。
もちろん、ごぼうだけでは1日の摂取量を達するのは、難しいかもしれませんが、大きく貢献してくれる野菜であることは間違いなさそうですね。